闇の中に咲くランの花 Ⅱ




貴史「貴ちゃんって………記憶が戻ったんだな!良かったじゃねぇか!」


そう言って貴ちゃんは嬉しそうな表情でこちらに歩いてきた。


蘭「まぁな……記憶が戻ったおかげでみんなを傷つけずに済むから。しばらく…いやもうココには来ないと思う」


貴史「もう来ない?どっか行くのか?」


蘭「みんなとお別れするの……」


貴史「お別れって……舞蝶を辞めたってことか!?」


蘭「いや、正式には辞めてない………」


みんなに『辞める』って宣言したわけじゃないし…後任だってきめてないもんな…。


貴史「みんなにそのこと言ったのか?」


私は黙って首を横に振った

言うわけないだろ…会ったら…会話したら、離れたくなくなるから…


貴史「あのことを引きずってるのか?」


蘭「貴ちゃんは知らないよね…私の記憶喪失になった理由……」


貴史「あぁ。でも舞蝶が関係してんだろ?」


蘭「!?なんで知ってんだ?」