そこまで言われてふと、我に返った。





………………………………確かに…僕も楓が人殺しになったら…イヤだ……楓もそう思うにきまってる…よね…。

僕はその場に崩れるようにして座った。


奏「じゃあ僕はどうすればいいの?僕は無力なんだ………何も出来ないんだよ…」


さっきのやつらが言ってたよね。僕は無力だから兄弟ひとり守れないって…。僕は…弱いんだ…。

すると、いきなり目の前に来た蘭蝶はしゃがんで僕と目線を合わせて言った


蘭蝶「無力だったらコイツらを倒すことなんてできねぇよ」


そう言うと僕の頭に手を乗せてゆっくりと撫でた


蘭蝶「お前は大切な人を守るためにコイツらを倒したんだ。…まぁやりすぎだがな」


大切な人を守るため……