本当の気持ち ~出会い~

恋愛(その他)

麗々歌/著
本当の気持ち  ~出会い~
作品番号
1355803
最終更新
2017/02/03
総文字数
4,014
ページ数
9ページ
ステータス
完結
PV数
176
いいね数
0
キーンコーンカーンコーン

静まり返った廊下に1人、

胸を踊らせつつ、不安な少女がいた。

その少女の恋愛物語。





華恋「はぁ。友達できるかなぁ。」

急に親の転勤で静岡から奈良まで引っ越してきた。

人見知りの私に友達なんて出来るのかなぁ。。

この日は丁度、中学の入学式だった。

親は入学式だし大丈夫!!!なんて言ってるけど大体は知り合いだもん・・・。

先生「美神、教室に入って。」

先生の高い声が余計緊張する。

私は教室のドアをあけて、ゆっくりと自分の席へ向かった。

周りから「小学校にこんな子いたっけ?」とか、ヒソヒソ言っているのが全部聞こえた。

大丈夫かなぁ。

私は後ろから2番目の1番右だった。

前の席の人とか隣の人と仲良くなれるかなぁ。

席に座っていると後ろの席の女の子が来た。

華恋「お、お、お、は、は、よ!う!」

か、か、んだよおおおお!!!

初っ端からやっちゃった。

一瞬その女の子は驚いた様子だったけど普通に「おはよう!よろしくね!」と返してくれた。

私は勇気を出して、

華恋「よ、よろしく!な、名前は!?わ、わたひ・・・私!美神華恋」

噛み噛みだけど聞けた。今年一番の勇気が出せた。

瑠奈「佐藤瑠奈だよ!美神華恋って・・・。あのモデルの!?」

華恋「そうだよ!良くわかったね!」

なんか久しぶりに気づいてもらった気がする。

何だか嬉しいなあ!

体育館に移動する前、瑠奈ちゃんと色々な話をしていた。

移動1分前、隣の席の男の子は来ていなかった。

来ないのかな?と思っていた時、教室のドアが思いっきり開いた。

伶威「セーフ?俺の席どこー!?あるよね!?」

男の子はこっちに近づいてくる。

わ、私何かした!?って思った時その男の子は隣の席に座った。

アレ?隣の席の男の子??

私がジーッと男の子を見ていると、

伶威「ん?隣の子?よろしく!俺、夜神伶威!」

え?

え・・・?

あの”レイくん"?


ドクン・・・。ドクン・・・。

ああ、間違いない、あのレイくんだ。

ここで私の中学校生活は、

ほぼ終わったと言ってもいいだろう・・・。

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