キーンコーンカーンコーン

静まり返った廊下に1人、

胸を踊らせつつ、不安な少女がいた。

その少女の恋愛物語。





華恋「はぁ。友達できるかなぁ。」

急に親の転勤で静岡から奈良まで引っ越してきた。

人見知りの私に友達なんて出来るのかなぁ。。

この日は丁度、中学の入学式だった。

親は入学式だし大丈夫!!!なんて言ってるけど大体は知り合いだもん・・・。

先生「美神、教室に入って。」

先生の高い声が余計緊張する。

私は教室の扉をあけて、ゆっくりと自分の席へ向かった。

周りから「小学校にこんな子いたっけ?」とか、ヒソヒソ言っているのが全部聞こえた。

大丈夫かなぁ。

私は後ろから2番目の1番右だった。

前の席の人とか隣の人と仲良くなれるかなぁ。

席に座っていると後ろの席の女の子が来た。

華恋「お、お、お、は、は、よ!う!」

か、か、んだよおおおお!!!

初っ端からやっちゃった。

一瞬その女の子は驚いた様子だったけど普通に「おはよう!よろしくね!」と返してくれた。

私は勇気を出して、

華恋「な、名前は!?わ、わたひ・・・私!美神華恋」

噛み噛みだけど聞けた。今年一番の勇気が出せた。

移動1分前、隣の席の男の子らしき人が来た。

伶威「セーフ?俺の席あるよね!?」

教室のドアがおもいきり開いた。

あれ?どっかで見たことあるような。

ジーッと見ていると、、

伶威「ん?隣の子?よろしく!俺、夜神伶威」

え?

え・・・?

あの"レイ”?

ここで私の中学校生活は

ほぼ終わっただろう。