「す、凄い…。 あっ、待って姫様!!」 流石人魚…。 人間になっても泳ぎは速い。 慣れない尾鰭で水の中を泳ぎ、 姫様を追いかける。 「えっとー…、鈴翔君、だっけ?」 「は…?」 その時、姫様が鈴翔に抱きついた。 少し離れたところで見ていた私は 猛スピードで泳いで姫様の手を掴んで 猛スピードで離れたところに逃げた。 「ちょっと~!」 「はぁ…はぁ…。 な、なんで抱きつくんですか?!!」 「人間の男の子に触れてみたかったの!」