立ち上がって私は海に入った。 「鈴華って泳げるだろ? 蛍に泳ぎ方教えてやってくれ」 「えぇ…。 浮かんでバタ足で腕を水をかくように 回せば進めるよ」 「…おいおい」 「潜水してきまーす」 無視して海の下まで潜った私。 そこで目にした物は、いや、者。 「…人間?」 人魚だった…。 幻? 「幻じゃないわ? 私は人魚」 綺麗な金髪で海のように澄んだ瞳、 尾鰭は目と同じ色の水色だ。