「鈴華ちゃん!!!!!」



「…おに、いさ…。
ちょっと、やり、すぎた…かな。
おじさん、ありがと…」



「あぁ。あとお金はいらないよ」





おじさんは微笑んで車を走らせて行った。

タクシーで少し休んだから
少し大丈夫だと思ったけどダメだ。


グラリと視界が揺れて「倒れる」
そう思ったがお兄さんが支えてくれた。





「…ごめ…ん…。お兄さん…」





ちょっと、血、流しすぎちゃったかな…。

そう思い、ははっと軽く笑い、
目の前が真っ暗になって
私の意識は途切れた。