「あ、やっと来た。
…ねぇ、鈴翔。なんでその子がいるの?」



「鈴翔、どういうこと~?」



「鈴翔、説明しろよ」





…うわぁ。氷龍だ…。
あの神谷 蛍もいる。
神谷 蛍は、
「こんなところに私がいていいのかな。
邪魔なんじゃ…」って思ってるかも。

オドオドしてる姿から
そんな心の声が読み取れる。





「…鈴華。蛍を頼む」



「…あぁ、そういう事。
わかったわかった。

さ、行くよ蛍ちゃーん?」





鈴翔から渡された紙袋の中を覗いて
私のやる事がわかった。


ビクビクしてる神谷 蛍の手を取り、
近くの女子トイレに入った。





「あ、あの…」



「蛍ちゃん、オドオドしないで。
見てるだけでイラつくから。

それと、下ばっかり見てないで前を見て。
自分に自信を持ちなさい」