「り~んかちゃん」 「…お兄さん。 ここは関係者以外立ち入り禁止です」 私の後ろに現れた鈴翔のお兄さん。 「僕関係者だよ? 鈴華ちゃんの医者だもん」 「…あ、そうですか」 「衣装間に合ってよかったね」 「そうですね。 ありがとうございました。 では客席に戻ってください」 「えぇ~?せっかく来たのに?」 お兄さんの背中を押して舞台裏から 退散させる。