「サクラ、教室まで行こうぜ」 「あ、うんっ」 先に行く奏を追って、横を歩く。 「私たちって、何組?」 「んと、2年B組」 「B組かあ。こっちの階段使うの初めてだね」 「んまあ、1年校舎と2年校舎は少し離れてるからな」 そんな話をしながら階段を上っていく。 そんな時、 「きゃっ……!」 教室の近くで、女の子の声がした。 私と奏は、その声のする方を見た。