「あ、おばさん。あいつ、あんなんで大丈夫なんすか」
「ええ、それはもう奏くんが支えてくれるんでしょう?」
ドア越しに聞こえる、お母さんと奏の声。
奏もお母さんもどんな会話してるんだ!
そう思ってたけれど、
「はい。もちろんですよ」
その一言で、ドキンと胸が高鳴った。
少しすると、廊下が静かになった。
──コンコン
「サクラ、用意できた?」
「え、あ。うん、できたよ」
固まってた私は、はっ!と我にかえってカバンを手に持った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…