「つか、類でいいから」


……へ!?

「そ、そんなっ!!　名前で呼ぶなんて！　しかも男の子の…っ」



小さい頃から一緒にいる奏はまだしも、初対面のイケメンを呼び捨て!?


「はあ。名字で呼ばれるとかなんかやだし…」


そうは言われても……。



うう……。


私は一息はくと、意を決した。



「…る、るい……くん」



私にはこれで精いっぱいだ。



「ん。まあ、それでいいや」


ふう…。


顔に少し、熱を持っているのがわかる。


類くんのバカ…っ。




それからほんの少し類くんと話したあと、解散した。