どれくらい経っただろう。 もう涙は止まっていたけれど、さっきまであった外の声さえもなくなっていた。 静かだな……。 立ち上がったとき、なんだか自然に、 ほんとに自然に…… 黒板へ足が動いた。 そっと、一本のチョークに触れ、軽く握った。