「ごちそうさまでした〜」 「はあ、うまかった」と言いながらお腹をさする、奏。 私も隣で、「ごちそうさまでした」と手を合わせた。 2人で食器を台所へ運ぶと、お母さんがやってきた。 「洗い物は私がやっておくから、2人で遊んできなさい♪」 なにかを察したかのように、お母さんはニヤリと笑って背中を押した。 「あ、ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて。サクラ、行こ」 奏がそう言って、私の腕を引っ張った。 「う、うんっ」