「お邪魔しまーす」
そんな時、1階から聞き覚えのある声がした。
横たわっていた身体を一気に起こして、下へ降りると
「よう」
「な、なんで奏がいるの!?」
「お前のおばさんにご飯誘われてさ」
「来ちゃった」なんて舌を出してふざけているけど今は、
久々に奏を見れて、一気に気分と緊張が増した。
「あらあら、2人ともそんなとこでなにしてるの? 今日はおばさん特製の肉じゃがなんだから早く食べなさいよ~」
「え!? まじっすか。食べます食べます」
奏の隣で一緒にご飯を食べていたけど、緊張してそれどころじゃなかった。
お母さんが席を外した時、奏が耳元で
『後でお前の部屋行っていい? 話したいことがあるんだ』
耳元の近くってことのドキドキと、恥ずかしさで何度も頷いた。


