栗川さんは地味だとか、言われてるけれど、見た目は全然そんなことない。 黒髪がよく似合う女の子。 肩に乗る、ギリギリの長さ。 長いまつ毛に、真っ赤な唇。 垂れてる眉毛が、可愛らしい。 でも、オドオドとした喋り方が、みんなは嫌らしい。 奏と話してる栗川さんの、恥ずかしそうに笑った顔は本当に可愛らしくて。 奏がそんなことに気づいて、好きにでもなったらどうしよう…って 私はいつも自分のことばっかりだ……。 ああ、奏と話したいな……。 なんて思いがら、ベッドに横たわり、クッションを握りしめる。