「借金があるからです」
「借金?」
会社自体に借金があることはあるかもしれないが、上手く回せているのなら、特に問題はないはずだ。
嫁に結婚詐欺をさせるほどのこともあるまい。
第一、茂野のところとは、業種が似ていることもあり、経営状態はチェック済みだ。
そんなこちらの目を見て、その思考を読み取ったように茅野が言う。
「ああ、借金があるのは、秀行さんでも会社でもなくて、私です」
「七億くらい茂野に払ってもらえ」
「いえ、ですから、秀行さんに私が借金してるんです。
少なく見積もって、七億円」
どんな夫婦だ。
よく言う夫婦だけど、共働きだから財布は別々で、みたいな感じだろうか。
……いや、違うよな。
「うちの実家に投資してもらってたんです。
それを返さないことには、離婚しないと言われて」
「へー、離婚したいんだ? 茂野社長と。
いい男じゃん。
ちょっといけ好かない感じだけど」
と玲が勝手に口を挟んでくる。
「借金?」
会社自体に借金があることはあるかもしれないが、上手く回せているのなら、特に問題はないはずだ。
嫁に結婚詐欺をさせるほどのこともあるまい。
第一、茂野のところとは、業種が似ていることもあり、経営状態はチェック済みだ。
そんなこちらの目を見て、その思考を読み取ったように茅野が言う。
「ああ、借金があるのは、秀行さんでも会社でもなくて、私です」
「七億くらい茂野に払ってもらえ」
「いえ、ですから、秀行さんに私が借金してるんです。
少なく見積もって、七億円」
どんな夫婦だ。
よく言う夫婦だけど、共働きだから財布は別々で、みたいな感じだろうか。
……いや、違うよな。
「うちの実家に投資してもらってたんです。
それを返さないことには、離婚しないと言われて」
「へー、離婚したいんだ? 茂野社長と。
いい男じゃん。
ちょっといけ好かない感じだけど」
と玲が勝手に口を挟んでくる。



