意外に仲がいいらしく、玲と省吾が話していたが、秀行のオフィスのフロアに着いて、省吾は降りて行き、次で茅野たちも降りた。
振り返り、まだ上へ行くらしい佐緒里に手を振る。
玲と一緒に歩きながら、不思議なもんだな、と思っていた。
まだ一週間経ったか経たないかなのに。
もうこれが自分の朝の当たり前の風景になっている。
お前、実はうちにただの社会見学に来てるんじゃないかといつか穂積が毒づいていたのを思い出す。
こうしていると、そんな気もしてくるが。
……どうも私の本気を疑われているようだな、と思った。
本気で、七億稼ぐという野望をっ、と言ったら、きっと、秀行にも、穂積にも、
『違うだろっ』
と言われそうな気がした。
それぞれ違う意味で――。
振り返り、まだ上へ行くらしい佐緒里に手を振る。
玲と一緒に歩きながら、不思議なもんだな、と思っていた。
まだ一週間経ったか経たないかなのに。
もうこれが自分の朝の当たり前の風景になっている。
お前、実はうちにただの社会見学に来てるんじゃないかといつか穂積が毒づいていたのを思い出す。
こうしていると、そんな気もしてくるが。
……どうも私の本気を疑われているようだな、と思った。
本気で、七億稼ぐという野望をっ、と言ったら、きっと、秀行にも、穂積にも、
『違うだろっ』
と言われそうな気がした。
それぞれ違う意味で――。



