それでも、君が好きだから。

「ひらりの荷物も持ってきてるから、早いとこ帰ろ」



みなみがバッグを差出してくれたからそれを受け取り、ベッドを降りる。



「いたっ」



忘れてた、捻挫だっけ。




「もードジだなぁ!アハハ!」




「ん……うるせぇみなみ…」




咲良が目を覚ました。




「さ、帰るわよ!」




みなみが咲良にバッグを投げつけた。