わたしの声が生まれた日


………あっ、終わった…。


気づいた時には、中山くんにキレていた。
そして教室に残ってる数名から降り注がれる転校初日と同様の痛い視線。




もう、無理。


居た堪れなくなってわたしは教室を飛び出した。
そのまま玄関目指して一直線に走った。


途中、「廊下を走るな」って怒鳴る先生が目に入ったけど今はそんなこと聞いてられない。

なんであんな風にキレてしまったんだろうという後悔と中山くんに対するイライラが少し、そしてあとの大部分は明日からどんな顔で学校に行けばいいんだという不安でいっぱいだった。




教室に残ってた数人は見た感じ、文化系のクラブでおとなしそうな子たちだった。
もしかしたら、運が良ければ、今日起こった出来事が広まることは少ないかもしれない。




でも。

仮に数人が広めず平穏な生活を送れたとしても
キレた本人、中山くんと何もなかったように隣同士に座って、平穏に過ごすなんて無理な話だ。





あーー、明日学校に行きたくない。
早く席替えしてくれないかなー。



転校して平穏に過ごせたのはわすが数日。
隣の男子との関わりによって新たな不安と憂鬱に押し潰されそうだった。