わたしの声が生まれた日

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理科の授業を終え、中山くんにノートを返そうとしたら、次の時間は体育だったため、足早に教室を出て行ってしまった。


仕方ない、放課後に返そう。ちゃんとお礼もいいたいし。




そうして迎えた放課後。



花音は中山くんにノートを返すと言ったら、邪魔しちゃ悪いからと何を勘違いしたのか、足早に教室を出て行ってしまった。


運動部や吹奏楽部のみんなもHRが終わるとすぐ部室に向かう。


教室に残っているのは運動部や吹奏楽部に所属してない数人のみ。

幸いにも中山くんは帰る準備をしながらもまだ教室に残っていた。




どうしよ、なんかわたしから声かけるの勇気いるな。