だから中山と付き合うのは大変よーと笑う花音にそんなんじゃないってと言い返し、卵焼きを頬張った、





お弁当を食べ終え、花音と教室に戻ると中山くんは机に顔を伏せて寝ていた。



起こさないようにそっと横を通り自分の席に着く。



「莉子、次の時間の理科の小テストの勉強した?」


「やっばーい!」



全くしてなかった。昨日しようと思って、寝てしまったんだった。



慌てて理科の教科書を出し、出題範囲を確認する。

やだ、化学反応式一番苦手なとこじゃん。