居間にぽっかり開いた謎空間。
そこに広がる魔法陣。模様の一つ一つから光を放ち異様な光景を生み出している。
「…な、にこれ…」
あ、ここソファー置かないとなかなか広いんだな、なんて現実逃避をしていたところ、
「用意はできたのか」
「!!!!」
後ろから突然声をかけられた。
「お、親父…ねぇ、なにこれ!??」
「魔法陣だな」
「それくらい知ってるわ」
じゃなくて!
なんで家の中に魔方陣なんて書いたの?
え、てか書いたの?
いやいや、書く必要性ないよね!!?
言いたいことは山ほどあるのに全く言葉がまとまらず、パクパクと口を動かすだけだ。
「お、そろそろ来るぞ」
「や!何が!???」

