不思議の国の短期アルバイター


「もういい!あんたなんて死ね!」


あっけにとられる私達を置き去りにし、師匠に捨て台詞を吐いて彼女は台風のように去っていった。



「なんだったの…」


「こんなことだろうと思いました」


存在が空気のようになっていたウサギが、じっとりとした目線を師匠に送っていた。


「また女性を連れ込んでいたのですか」


また?またって言ったよね!?
爛れた愛憎劇なの?昼ドラなの?


「ついてきちゃっただけだよ」


「またそんなことを…」


「人のことをお化けみたいに言うのはやめましょうよ…」