不思議の国の短期アルバイター


店先で釣り合うかあわないかでさんざん揉めた挙句、お店に寄ってくれればケーキをご馳走するから、ということで決着がついた。

「ほんとにいいの?」


「あぁ、俺はサリー、よろしくな」


「よろしく、私は柚希です」


「柚希…あぁ、君が」


サリーは何やら考えて少し待つように私にいい、店の奥に引っ込んだと思ったら新しい包を手に足早に戻ってきた。


「これは?」


「ハルに渡してくれないか」


「!!!?なんでハルトさんのこと…」


私の反応が意外だったのかきょとんとしている。


「ハルの呪いをそんなにベタベタとくっつけていたらそう思うよ」


「まじない?あ、あれか!!?」


迫ってくる紫色の瞳を思い出してしまいぼっと、顔に熱が集まる。