トントン、と控えめなノックの音に我に返った。 どうぞ、と応えるとすっと扉が開き、今では愛着すらわく白い毛玉が顔を出した。 「柚希様、お食事をお持ちいたしました」 「はーい」 ぼうっとしていた時間と少女と話していた時間はそれなりに長かったようで外からは夕日が差し込んでいた。