誰だこの子…どうやってここへきたの?
2階だよここ。
ホラー案件ですかね。
少女は目から鼻までを隠す顔布をしていて表情が読み取れるのは弧を描く薄い唇のみだ。
風に遊ばせている髪の色は地毛ではありえない薄ピンク。
「貴女が新しい従業員?」
蕾のような唇が開き疑問を投げかけてきた。
「は、はい」
「ふーん…」
布で隠れてて目は見えないが、ジロジロと見られていることがわかる。
「何か?」
「ううんー、今回はマシかなって」
マシって…なかなか辛辣な評価をいただきました。
たしかに私は美少女でも可愛くもないけどさ。
「蜂蜜の君…」
「ちょっとまって、蜂蜜の君って何?」
私には似合わないファンシーな呼び方で変な気がする。
「貴女の髪色が蜂蜜のようだから」
「なるほど…じゃなくて!私は柚希っていうの」
「ユズキ…」
「そう、あなたは?」
「私は…」
少女は少し考える素振りを見せたあと、にっと歯を見せて笑い後ろに倒れた。

