「それから、俺のことは師匠と呼んで」


「ししょー?」

なんの趣味だそれは。私に押し付けないでほしいんだけど。


「俺の趣味じゃないぞ」

やばい、顔に出ていたか。


「や、そんなことは…」

あはは、と笑って誤魔化してみる…が、あまり効果はないようだ。


「弟子ということにしておけば君も変な輩に絡まれることはない」


「ええ!!?絡まれるの!!?」

やだこの世界怖い。

私の生まれ育った地元は人に優しいご近所仲のいい所だったよ。