「俺は男だぞ？」


「でも、綺麗…瞳が紫なんだね」


「…？だから？」


「アメジストみたいだね」


お世辞を言ってるんじゃなくて、ほんとに綺麗だと感想しか言えなくなるよね。


「はぁ…君と話していると疲れる」


驚いたように見開かれていた瞳をふっとそらして彼は疲れたように私から距離をとった。


「で、君の名前は？」

そういえば名乗ってなかったなぁ


「柚希です」


「柚希か…」


「あなたは？」


「俺は…ハルト」

ハルト、和名みたいな名前だ。


「よろしくお願いします」



ペコリと頭を下げてお辞儀をする。
こういうところはしっかりしておかないと。



履歴書持ってきてないけど。