どうだ参ったか!!
ポカンと私を見ている彼のアホ面が気持ちいい!
「なんだ、やっぱり子供じゃないか」
「な、なん、だと…?」
「俺の四分の一くらいだ」
「え、おにーさん私と同い年くらいじゃないの?」
若作り、いや童顔?約80歳にしてはずいぶん若くない?
「俺は…人間じゃないから」
「へぇ…」
もう何があっても驚かないぞ、なんせここは魔法の国だ。
「だからおにーさんは綺麗なんだね」
「は?」
彼は心底驚いた顔をしている。
「うん、とっても美人さん」
男の人に綺麗とか美人などと評価するのは
多分おかしいのだろうけど事実。
あぁ羨ましい。
私なんて若くて可愛いわね、が精々だ。

