例えるなら、ヨーロッパ系外国の田舎。

赤レンガの屋根、風を受けて回る風車、フランスあたりの旅行のパンフレットにありそうな景色。

どこからともなく聞こえる音楽。
日本では馴染のないカントリーな曲調だ。



「着きましたよ」


「おぉ…」


街の一角にある薬局。
下はお店で上は住居スペースになっているようだ。


豪邸というわけではないけど品の良い一軒家。

まぁ、我が家よりは大きいことは確か。



「ここに君の主さんは住んでるの?」


「いえ、この裏にもう一軒ございますのでそちらで」


まさかの二軒持ちだったか、2つ合わせたら大豪邸だね、これは。


「こちらの2階部分で生活していただく予定です」


「太っ腹だね」


「主のご意向ですので」



主さんってどんな人なんだろ、優しいのかな?ウサギがこんなに尽くすくらいだもんね。