・あらすじ・
高校一年生の瑞穂はある日、人の顔が見えなくなった。
目と口の代わりに穴が空いた穴顔人間に恐怖を抱くが、クラスで唯一顔があったマリと仲良くなり、よく動く表情に救われる。
二ヶ月前に母を亡くした瑞穂は、その際に存在を知った父親の家で同じ年の異母兄とその母と暮らし始めたが、二人から辛くあたられていた。自分の世界そのものだった母親が人の夫を奪ったという事実がショックで、誰も信じられず人の顔が穴に見えるのだろうと瑞穂は考える。
そんな折、忍者のような動きをする遊馬と出会う。彼にも顔があった。穴顔を見るたびに母に幻滅し自分を否定する一方で、マリや遊馬の表情に日々救われる。
彼らのおかげで前向きな気持ちを取り戻した瑞穂は異母兄と和解し、その協力を得て過去の真実を知る。父親や異母兄の母親、そして自分の母親の本当の気持ちを知り、ふたたび人を信じられるようになった瑞穂は、穴顔の世界から飛び出す。



