「、、、んー。」



『なんだよ。』


と言ってテキパキと私の服に体温計をいれてきた。


朝よりだるさは消えたけど、、、微熱くらいはあるかも。




ピピピピピピッ


『7度5分。微熱だね。』


「うん。」



『辛くない?』



「大丈夫」



ガラガラ


『菜緒。回診でーす』


「ん。」



『熱は?』



「7度5分。」



『お、だいぶ下がったね。聴診させてな。』



誰もしゃべらないこの静けさが苦手。



『うーん。まだちょっとゼェゼェするでしょ?』



「大丈夫。」



『ホントは?』



「少しね。いつ退院できる?」



『雑音消えて、熱下がったら。まぁ、熱は明日、明後日には下がるだろうから。喘息の方は発作の間隔がもっと広くなったらな。』



「はぁい。」









結局熱が下がったのは5日後のことで退院出来たのは一週間後のことだった。