しかし兵器は少女である

「静かにっ」

とっさに給仕の口を抑えて、息を殺す。

茂みから出てきた直後に、捉えてみせる。

見ていて。捉えてみせる。

そして、

茂みから、

「っとと、いてて、なんとか抜けたっ」

さっきの男とは違う庭師が、出てきた。

猫ではない。猫ではないが、体が、条件反射ですでに跳んでいた。

空中に跳び出した私と、庭師の視線が、

「ぁ」

「あ?」

交錯し、







ゴヂィンっ!!

「~~~~……っ!?」

「~~っ、ぐあああっ!?」

頭から、衝突した。

庭師と二人、芝の上でもんどり打つ。

幻覚かどうかわからないが、一瞬星が見えたような気さえした。

「だっ、大丈夫ですかっ!?」

生け垣を回ってきた給仕が私を起こしあげる。

熱持ったひたいに、彼女の手が当てられる。

「ああっ、少しこぶになってしまってます! 大丈夫ですかお嬢さま? 痛いでしょう?」