しかし兵器は少女である

猫を捉えるにはどうすればいいのか、少し考えてみた。

猫の俊敏性は高いが、私も負けてはいない。

それなのに逃げられるのは、猫が上手い具合に生け垣を利用しているからだ。

追いかけては、見えない緑の壁の向こうへ逃げられる。

ならば――と、私はスカートのポケットに手を入れた。

引き抜いたのは、すばらしく甘い、玉。

追ってダメならば、引き寄せてみるのはどうだろう。

これを餌に待ち伏せれば必ずや……



そう思い、庭にあめ玉を置いて潜んだ私は、

「あら、ミリアリアお嬢さま」

給仕に声をかけられた。

「なにをなさっておいでですか? お庭でこんな……その、四つん這いになられて」

不思議なものを見つけたとでもいうような給仕の顔。

たしかに猫を待ち伏せて、生け垣の影にうずくまっていたが……

そんなに、おかしいだろうか。

「!」

はたと気付く。