あの頃の想いをもう一度

「今夜、僕の部屋に来なよ」

「えっ?」

今なんて…。

「……皐月がそんなに僕と話したいなら、今夜僕の部屋に来て」

「わ、分かった!」

やった、隼人と話せる。

「でも、遼河は連れて来ないで、遼河にこの事言わないで」

「なんで?」

「皐月は、僕だけと話したいんだろ?なら、遼河は居なくていい」

でも、遼河も隼人と話したいんじゃ?

「それとも、僕と二人になるの怖いの?」

その言葉に思わずムッとなってしまった。

「そんなわけない!いいよ、私一人で隼人の部屋行くから!」

私がそう言うと、隼人は軽く微笑む。

「なら、良かった」

その笑顔に、私は釘付けになった。

隼人が、昔みたいに笑っていたから。

「僕の部屋は、分かるよね?」

「うん」

「じゃぁ、また夜に」

隼人は、私の隣を歩いて屋上から出て行った。

「今の…」

隼人の笑顔を久しぶりに見れた。

「まだ、戻れる」

私は、そう思った。

また昔みたいに、三人仲良く居られる。

私は、自分が壊してしまったものを取り戻したい。

隼人を取り戻したい。