あの頃の想いをもう一度

やっと会えたんだ、ここで話せなかったら、今度いつ話せるか分からない。

会えるかも分からない。

「待ってよ!隼人!!」

隼人は、そのまま屋上へと出た。

私もその後に続く。

「はぁ…、女の癖に体力あるんだね」

「運動には自信あるの」

隼人は、私から距離を取って、じっと私を見てくる。

私は、隼人を逃がさないように屋上の扉を閉める。

「…僕は、君に酷いことしたのに、まさか君の方から来るなんて思ってなかったよ」

「隼人と話したいと思ったから」

私は、隼人から視線を逸らさずじっと見る。

「…遼河に何か言われたの?」

「母親の事聞いた…」

「……」

隼人は、深く溜め息をつく。

「それで何?話したいとか言って、同情して話にきたの?」

「そんなんじゃない!」

私がそう言うと、隼人は驚いて目を見開く。

「私は、隼人と話したいの。ただそれだけ…」

「じゃぁ、また僕にあんなことされてもいいと思ってるんだ」

隼人は、私に近づいてきて、私の手首を力強く掴む。