あの頃の想いをもう一度

そういえば、この二人もお弁当だけど、食堂とかに行かないのかな?

この学校には、一応食堂はある。

でも、私はあんな男達が居る食堂には行きたくない。

絶対失神する。

「ねぇ遼河、お弁当の時間くらい教科書読むのやめたら?」

「やだね」

遼河は、教科書を読みながらお弁当を食べていた。

これは、私がここのクラスに入ってからずっとそうだ。

いや、私がここに来る前から、遼河はずっとこんな感じらしい。

理由は多分…。

成績トップを狙っていることが関わっていると思う。

寮でも勉強している姿しか見ないし。

(遼河は、将来何になりたいのかな?)

それとも、家を継ぐために頑張ってるのかな?

お父さんの言い付けだけど、それでもたまにはゆっくりしてほしい。

勉強しつづけたら、体が壊れちゃうよ。

「皐月君は、勉強得意だよね」

「それなりにはね」

私は、お弁当を包み直し、鞄の中にしまう。

「じゃぁ、俺は行くから」

遼河もお弁当を鞄にしまい、教科書を机の上に置いた。

「いってらっしゃーい」

教室を出た私達は、特進科クラスがある別棟へと向かう。

隼人は、この学校では常に一位の成績を出している。

でも、特進科クラスに行く事は、自分で判断していいみたい。

遼河は、その特進科クラスには行かず、今のクラスで勉強している。