あれから数日――。

私はあの翌日に遼河のクラスに入ることになった。

あの後先生に説明をするのが大変だった。

でも、無事に自己紹介も出来て、ここ数日奇跡的に過ごすことが出来てるんだけど…。

「ねぇねぇ、皐月君は遼河とどんな関係なの?」

「おい奏多(かなた)、そんな質問ばかりすると春屋も疲れるだろ?」

今とても危ない状況になっています。

クラスに入って、隣の席は運がいいことに、遼河だったんだけど…。

その遼河の友達の下塚奏多(しもつかかなた)と、その幼馴染の鹿屋篤(かのやあつし)が、私の傍に来ていた。

「何がって…、ただの…幼馴染だよ」

と何とか答えられるようにはなった。

今のところ触れられそうになっていないから、大丈夫だけど。

「そいつに触れると、投げ飛ばされるから気をつけろよ」

「なっ!」

と、遼河が二人に忠告していたのもあるけど。

そんな、堂々と言わなくても!

「え、何で?」

と、また奏多が質問してくる。

(この子、何でも質問してくるよね…。見た目可愛いのに…)

「ちょっと、男に触れられるのが嫌なんだ」

私は、クールにそう言う。

「男嫌いなの?男なのに」

その言葉にドキッとしてしまう。