あの頃の想いをもう一度

「……」

でも、自分から私に嫌われようとする意味が分からない…。

「前に言っていた。あいつは…」

「えっ…?」

「あいつは、自分は皐月の隣にいてもいいのかってさ、多分隼人があんなことを言ったのは、自分が傍に居たらお前を傷つける、そう思ったんだろう」

私の頬に、再び涙が伝った。

「そんな…、私は隼人を傷つけたのに、そんなこと……」

隼人は、自分のせいで母さんが亡くなったと言っていた。

そして、今度は私の隣にいたら、私を傷つけると思った。

それで、私が再び隼人に近寄らないように、あんなことを……。

「隼人だって、ちゃんとお前のこと理解してると思う」

もう一度会って、ちゃんと話さなくちゃ!

隼人が何を思っていて、何を考えているのか…。

「話はそれだけだ。俺部屋に戻るよ」

「え!」

行かないでって言いたかった。

まだ遼河のこと、ちゃんと知れてない。

隼人の気持ちは、わかった気がする。

でも、隼人とはちゃんと話さないと駄目だ。

その前に、遼河ともう一度ちゃんと話したい。