あの頃の想いをもう一度

その後、雨が激しく降る中、私は二人を追い出した。

「皐月!」

遼河は、必死に私の名前を呼んでいたことを、はっきり覚えていた。

「隼人、どうする!このままじゃあいつ」

「良いんじゃない別に…」

「隼人?」

「皐月は、僕達をただの遊び相手だって言ったんだ。それに、僕達に刃物を向けた。僕達には触れられたくないんだよ」

隼人は、何かを失ったような目で遼河を見ていた。

「隼人…」

「僕達は、皐月にとってただの物だったんだよ。幼馴染で大好きな存在だと思っていたのは、僕達だけだったんだよ」

遼河は、私の姿が見えなくなるまで見つめていた。

それから、二人は来なくなり、私は記憶を閉じ込めた。

自分は悪くない、何も悪くない。

そう言い聞かせて、自分のせいじゃないと言い聞かせて。