あの頃の想いをもう一度

「なにって、キスだよ」

「やっ!んっ…」

そして、またキスをされる。

「んっ」

「んんん!」

隼人は、舌を絡ませてくる。

「んっ!いや……、んっ、やめて!!」

「嫌だ…」

すると、今度は私の首筋にキスを落とす。

「ひゃっ!」

「首、弱いんだ」

怖い、やだ、気持ち悪い。

そんな気持ちが、私の中を駆け巡っていた。

「やめて…、お願い……」

私の頬に涙が伝った。

こんな事になるなら、隼人になんて近づかなければ良かった。

遼河の言ったことを守れば良かった。

「ねぇ、一つ確認するけど、君は男が大嫌いなんだよね?」

「え……」

突然の質問に驚く。

「そう…だけど…」

「なら、君は勘違いしてるよ」

隼人は、私の額に自分の額を付ける。

「君は、男が嫌いなんじゃないよ。男が怖いんだよ」

「男が……怖い?」

「そう、それは男性不信のせいだよ」

私が男性不信……。

「男から変な目で見られ、変な手つきで触られ、君は男が大嫌いになった。でも、それは男性不信になったきっかけでもある」

「……」

言葉が出てこない。

じゃぁ、今まで私が男を大嫌いだと思っていたこの感情は、男性不信によるものなのか?

「それで、その男性不信のせいで君は二人の男の子を傷つけた」

「二人の男の子を傷つけた……」

それって……。

二人の男の子なんて、私の中では二人しか思い浮かばない。