あの頃の想いをもう一度

【皐月】

「…んっ…」

カーテンの間から日差しが入り込んで、私はその光で目を覚ました。

「ふわぁ…」

でも、まだ眠くてあくびが出てしまった。

「今何時だろ…?」

時計を見ると、針は五時三十分を指していた。

「そろそろ起きる時間か…」

いつもこの時間に起きていたので、私は部屋から出てリビングへと向かう。

どうやら、遼河はまだ起きていないようだ。

私は、朝食を作ろうと思った。

「何作ろうかな?」

冷蔵庫の中を覗いて考える。

「朝と言ったら…」

一旦冷蔵庫を閉じて、棚を開けてみる。

「あったあった」

棚から食パンを取り出す。

そして、冷蔵庫からは卵とハム。

「朝は、トーストとハムエッグと紅茶で決まり」

前の家でも、朝食は自分で作るようにしていたし。

遼河を起こさないように、なるべく静かに作業を始めた。

―――。

「よし!できた!」

朝食を机の上に並べる。

「遼河まだ起きてこないのかな?」

時間は、六時三十分を指そうとしていた。

「昨日遅くまで起きていたし、仕方ないか」

遼河来るまでに着替えてこようかな?

一度部屋に戻り、制服に着替える。

「カツラは、こんな感じでいいのかな?」

とりあえず髪を固定して、被ってつける。

「…よし!」

多分できたはず!

「なんだ、もう起きてたのか?」

部屋の扉の方で声がして振り返る。