あの頃の想いをもう一度

「意外と成績いいんだな…」

「勉強以外やる事がなかったっていうか、周りのものに興味が持てなかったんだよね」

「そっか…」

遼河は、立ち上がると私の傍にくる。

「遼河?」

遼河は、私に手を伸ばす。

でも、やっぱり伸ばす手を止める。

「じゃぁ、次の特訓ね」

「え、ここで?!」

遼河は、手を戻すとまた席に着く。

(なに、今の?)

さっきも、私に触れようとしたけど、触れなかった。

(あ、そっか…)

そこで思い出す遼河の言葉――。

『なるべく触れないようにする』

私がさっき、拒んだように見せたからだ。

でも、遼河は私の為に触れないようにしてくれてる。

でも…。

そのせいで胸が痛む。

(なんで?)

私は、どうしたの?

「おい、何やってんだよ?」

「な、何でもないよ!」

私は、慌てて席に着く。

「と、特訓って何やるの?」

「次の特訓は、お前から俺に触れろ」

「えっ…!ええええ!!」

き、急にレベル上げすぎじゃない?!