あの頃の想いをもう一度

「…隼人…」

男のことを考えると鳥肌が立つのに、隼人も遼河と同じく全く嫌だとは思わなかった。

でも、会ってみないと分からないけど。

(でも、何であんなに注告したんだろう?)

もしかして、もの凄く怖い人とか?

性格悪い不良とか?

そんな人ならば、絶対に近づきたくない。

「はぁ…」

なんか、ここに来て一日も経っていないけど、もう一週間経った気分になってる。

「明日は、学校かぁ…」

どんな男たちが居るんだろう?

幸いなことに、遼河とは同じクラス。

席の隣も遼河なら嬉しいけど、見ず知らずの男だったらどうしよう…。

「絶対投げ飛ばす…」

出来るだけそうならないように心掛けるつもりだけど、無理な気しかしない。

てか、そうなる前に逃げれば大丈夫なんだよ!

「よしっ!」

そう自分に言い聞かせ、私は湯船から出る。

お風呂場から出ると、いつの間にか青いタオルが置いてあった。

「使えってことかな?」

全然気が付かなかった。

隼人のことを考えていたってのもあるけど、音に気づかないなんて。

「ま、いっか」

タオルを持ち、髪を優しく拭き始める。

「遼河、お風呂入っていいよ」

私がそう言うと、遼河からの返事は帰ってこなかった。