あの頃の想いをもう一度

「それならいいけどね…」

私は、目線を手元に落とす。

「どうかしたのか?」

「ううん、何でもない」

遼河に心配をかけたくなて、私はそう言った。

「そうだ!遼河に聞きたいことがあったんだけど」

「聞きたいこと?」

私は、話の話題を変えるため、彼の事を聞いてみた。

「隼人って言う人知ってる?」

「隼人?!」

遼河は、驚いた表情で私を見てきた。

なんでそんなに驚くのか分からなかった。

「何で隼人の事…」

「さっき寝てたとき夢の中で、私が遼河と隼人って呼んでたの。でも、隼人って誰だろうって思って」

「…。隼人は、もう一人の幼馴染だよ」

「幼馴染?」

そうだったんだ。

だから、夢の中で遼河と一緒に…。

「隼人もこの学校に通ってるけど、近づかない方がいい」

「えっ!何で?」

「お前さ、男嫌いなんだろ?」

「うっ!」

た、確かにそうだけど、幼馴染なら前の私のこと知ってるかもしれないし。

もしかしたら、遼河みたいに近くにいても嫌だと思わないかもしれないし。

「とにかく、あいつには近寄るな」

「自分の方からは行かないし」

私は、頬を膨らませてそっぽを向く。

「約束だぞ!」

「はいはい」

それから食事を終えて、私は湯船に浸かっていた。