あの頃の想いをもう一度

私は、部屋から出てリビングに向かう。

冷蔵庫の中を覗き、何を作るかかんがえる。

「うーん…」

でも、食べたいものが浮かばない。

「遼河!何食べたい?」

ノートと向き合っている遼河に聞く。

宿題かな?

「じゃぁ、シチューで」

「うわぁ」

「うわぁって何だよ!聞いてきたのお前だろ?!」

「いや、何か簡単だなって」

もっとこう…、凄いやつを頼んでくるかと思った。

「あとは何でもいい」

「じゃぁ、適当に何か作る」

シチューの材料を出して、野菜を洗う。

野菜は食べやすい大きさに切る。

(あれ?これってさぁ…)

私の手に熱がこもる。

(これ、夫婦みたい…)

ボッと顔が赤くなる。

(いやいや!ここでパニック状態になるわけにはいかない)

私は、精神を保つため、クールな自分を表に出す。

「そうだ、皐月あのさぁ」

「今作ってるから、後にして」

「あ、はい…」

ごめん遼河、このまま精神保ってないとパニック状態になるから!

後で話聞くから!

私は、集中して料理を作る。