あの頃の想いをもう一度

「学校終わったの?」

遼河は、時計に指を指す。

可愛い花柄の時計の針は、五時を刺そうとしていた。

「えっ!私五時間も寝てたの?!」

「まじかよ…。よく寝られるよな」

「だって、眠くなっちゃって」

「はぁ…。お前さ、一応自覚しろよ」

「なにを?」

首を傾げる。

「この部屋には、俺とお前しか居ないんだぞ?」

「だから?」

だから何?

何か問題でもあるのかな?

遼河は、呆れて何も言えなくなっていた。

「これだから、無自覚女は…」

ボソッとそんな事を呟いていた。

「腹減っただろ?何か食べる?」

「うーん」

お昼何も食べてなかったし、お腹減ったかも。

「じゃぁ食べる。遼河は、料理出来るの?」

「まぁ、そこそこ…」

なぜ目を逸らす。

もしかして、料理出来ないとか?

「仕方ない、私が何か作るよ」

「は?お前料理出来るのか?てっきり何も出来ないと思ってたけど」

「さり気なく貶すの、やめてもらっていいかな?」

私のことどれだけ信用していないんだろうか…。

「これでも料理は得意な方なんだよ!それに、勉強や家事や作法だって、何だってできるよ」

「ちょっと意外だな」

意外ですみませんでしたね!