あの頃の想いをもう一度

「で、でも、だからって! あんなに追いかけ回すことないじゃない!」

「お前が人の話を、聞こうとしないからだろう!」

遼河にそう言われ、何も言い返せなくなってしまった。

確かに、さっきのは話を聞かずに逃げ出した、私のせいだ。

でも、さっきのはいったいなに? 

あんな胸の高鳴り、初めて感じた。

あれは――

「男が久しぶりに、私の目の前に居たから、緊張したのよ!」
 
そうだ! 

あれは、緊張していたのだ。

その証拠に、心拍数がどんどん上がっていって、ドキドキしたのだ。

「お〜い、これからの話をしても良いか?」

「う、うん」

そう自分の中で答えを出した時だった。

あれ?

何だろう……遼河の近くにいても、嫌だと感じない。