あの頃の想いをもう一度

彼の名前を呼んだ時、遼河は咄嗟に私から離れた。

「えっ?」 

急な行動に私は一瞬驚いたが、それと同時に安堵した。

「な、何でもない」

遼河は、顔を隠すように手を当てていた。

何かあったのだろうか?

「遼河?」

「ご、合格だ!」

「……へ?」

何が合格なの? 

と思った私は首を傾げる。

「俺の目見ただろ? 最初の特訓は、男の目を見るってことだ」

「あっ……」

だからさっき、【特訓】って言ったんだ。